夏休み直前の7月中旬に石垣島を訪れました。
今回は、今春 インターコンチネンタルホテルズ&リゾーツとの共同ブランド化に 伴い大規模なリニューアルを実施して生まれ変わった「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」に宿泊。
両サイドに三角の建物が広がる帆船をモチーフにした外観は、石垣空港到着の直前にも機内から窓越しに発見できます。空港からホテルまでは車で約5分。市街地からも近く、歩いても行ける距離に24時間営業の大型スーパー「マックスバリュ」などもあって便利。しかしホテルの中に一歩入ると、ロビーや部屋などは全て市街地を背に、前には海や庭園を臨んでいるので、いきなりここは別世界のリゾートといった感じ。
まずはロビーに入ると、大きな流木のオブジェと、ガラス越しに見える緑豊かな庭園&青い海にふっと肩の力が抜けました。
このフロアにあるリゾートセンターには、「リゾート・コンシェルジュ」の専用デスクが置かれています。
"コンシェルジュ"というと海外では一般的なサービスで、ホテル滞在中の客の要望を聞いたり、様々な情報を案内してくれるサービス。もともと国内のホテルにもそういったサービスは存在しているものの、日本人は慣れていないために利用しにくいという面があります。
そこで今回のリブランドオープンに際し、「リゾート・コンシェルジュ」の専用デスクを構えたことで、"その土地ならではの体験"をするための情報を、地元に詳しいスタッフが提供してくれるという、新サービスとしてスタート。ホテル内だけの情報にとどまらず、ホテル周辺の食事や観光に関してもアドバイスしてもらえます。
しかし今のところ、やはり"コンシェルジュ"慣れしている海外からのお客様の方が積極的に利用されているというような声も聞かれ、まずはこの便利なサービスの周知に力を入れていく必要がありそうですね。(知らないともったいない!・・・というぐらい便利。詳細は下記に続く)
同フロアにあるビジネスセンター(リゾートでもやはりビジネスセンターって言うんですね)には、ガイドブックなども置かれた本棚と、ソファーに座りながら24時間いつでも利用できるインターネットコーナーがあります。
今回宿泊したのは、ロビーのある「タワーウィング」から連なる、低層(4階)の「コーラルウィング」という別館の方。外から見るとメインの建物の横にあるため、ちょっと脇役っぽくも見えますが、同館の客室はリブランドに際し全面改装され、むしろワンランク上のくつろぎを重視したお部屋となっています。
客室のタイプは景色によって4タイプあり、今回利用したのは庭園越しに海が臨める「プレミアムパーシャルオーシャンビュー」です。ホテル内の庭園が見渡せてGOOD!
なお、「タワーウィング」の客室にはバルコニーがありますが、「コーラルウィング」の客室にはありません。その分どのお部屋も50平米と広い!最大でプラス3台のエキストラベッド(幅90cm)を入れて5名で宿泊することも可能です。
バルコニーがないのは賛否両論ありそうですが、幼児連れの場合などはベランダは危なくて心配、という方もいらっしゃるので、そんなママにはむしろありがたいお部屋でしょう。
シモンズ社のベッド(幅120cm)が2台入ったツインタイプが基本ですが、2つのベッドをくっつけて利用するリクエストもできます(写真参照)。※状況により対応不可の場合あり
こうすれば120cm×2=240cm幅のベッドとして利用できるため、親子で川の字に寝ることもできます。
お部屋にはフルーツの盛り合わせも置かれていて、トロピカル気分♪時期的にマンゴー収穫の最盛期でもあったため(ちなみに7月15日ってマンゴーの日だって知ってました?←今回初めて知った)、大きなマンゴーまで用意されていて感激です!
そうそう、このお部屋の家具やフローリングは、よく見ると「竹」が使われています。これがサラッとした肌触りで実に気持ちがいい。これならハイハイやよちよちの赤ちゃんも素足で気持ちよく過ごせます。もちろん大人も。私は室内ではあえてスリッパをはかずに裸足でいました(笑)
バスルームは大人が余裕で足をのばせるほど広いバスタブに、ガラスで仕切られた独立したシャワーブース付き。子どもとお風呂で遊べるマンタの形をした(部屋によってはアヒルだったそう)ちょっとしたおもちゃや、体を洗うボディタオルも用意されています。ママにうれしいELEMIS(イギリス生まれのスパ・スキンケアブランド)のバスアメニティもうれしい!バスソルトも強すぎないクールな香りが、一汗かいたあとのバスタイムをくつろぎの時間に変えてくれました。シャンプーやリンスもいい香り。ボトルの形もかわいいです。
客室には同ホテルのイメージカラーである明るいパープル(フューシャ)の帯?がついたミネラルウォーターが用意されています。上の写真右は朝ドアにかけられていた新聞。袋がビニールとかではないところが素敵。
ホテル目の前「マエサトビーチ」は、こんな感じ・・・ ↓
正直言って、あまり広くありません。
遊泳エリアが限られているので大人には少しもの足りない感もありますが、 ハブクラゲの防止ネットが張られ、遠浅で波も穏やかなので、小さな子供と楽しむには、むしろ最適かもしれませんね。グラスボートやスノーケルツアーなどの親子で楽しめるマリンアクティビティのメニューも充実しています。
プライベートビーチではありませんが、ホテル宿泊者はパラソルとチェアが無料で利用できます。
本格的なシュノーケルなどは別途、珊瑚礁が見られる「白保」などに足を運ぶとして、ここでは砂遊びや海水浴を楽しむ、というのもいいかなと思います。
敷地内にあるプールにはウォータースライダーつき!
プールサイドにはファイヤーピット(上の写真右)があって、夜は炎を囲んでゆったりと過ごす、という趣向なのだそう。(今回は、夜に外出してしまい、見られなかったので残念っ)
ちなみに・・・今夏は、中庭で三線やエイサーなどのステージの開催、プラネタリウムショーなどの催しも行われています。また、目の前のマエサトビーチでは計4回打ち上げ花火も予定もあり。
では次は「キッズクラブ」を見てみましょう~
子連れにうれしいキッズクラブは、対象となるのが4~12歳の子どもたち。専用ルームは親子で遊ぶ場として利用してもいいし、子どもだけを体験プログラムに参加させることもできます。
キッズクラブの横にはスパ施設もあるので、子供を預けたらゆっくり夫婦で石垣島の海の恵みを利用したタラソメニューなどを体験してみるのもいいですよね。子どもも楽しんでいると思えば気兼ねがないし、なんと言ってもスパがすぐ隣なので、何かあればすぐに駆けつけられるという安心感もあります。
専用ルームはガラス張りなので、中の様子が見られる開放的な造り。子どもサイズの机や椅子が置かれ、本や玩具の他に、テレビやパソコン、そして沖縄らしい三線や締め太鼓なども置かれています。
で、このキッズクラブ、何がすごいかというと、現在はなんと「無料」なんですよ~!(一部工作は材料費別途)
スタートしたばかりで、今後料金はどうするのか、どのような体験プログラムを追加していくかなど、諸々検討段階のよう。より石垣島ならではの体験が盛り込まれていくといいですね。
下の写真左は紙粘土で作ったシーサー。写真右はキッズクラブの屋外にある専用スペース。滑り台付きの大型遊具の他、水遊びできる浅いプールと砂場もあります。
さて・・・今回はホテル内のレストランの利用だけでなく、「リゾート・コンシェルジュ」 に紹介してもらった石垣牛が美味しく食べられるレストランへお出かけしました。
紹介された、ステーキ&レストラン「パポイヤ」は、市街地にある雑居ビルの8階にあります。観光客に媚びないたたずまいでありながらも店内はお客さんでいっぱい。期待をあおります。
まずはやっぱり地ビールで乾杯~♪上の写真左はつまみに出していただいたゴーヤのピクルスと、サーロインの周りをカリカリに焼いたもの。
メインの前にオードブルから・・・。
下の写真左は牛タンの塩焼。右は牛刺。もちろんどちらも石垣牛です。石垣牛というと焼肉でいただくことが多かったので、タンも、ましてや牛刺なんて初めていただきましたが、どちらもたいへん美味。いろいろ食べたければ、グループで行って少しずつつまむのがおすすめ。
メインのステーキは「テンダーロインステーキ(180g)」をお願いしました。
オーナーシェフの小澤さんが、焼く前のお肉を見せてくれたのが、こちら↓
焼き方はミディアムレアでお願いしま~す。
焼きあがってもこのボリューム!!たまりません!(笑)
左が私の注文した180g。右はお子さまステーキ。子供用も意外とボリュームがあります。
ソースは2種類あり、どちらも醤油ベース(和風?)の「西洋わさび」と「ねぎ」。でも何もつけなくても薄く味付けされた塩と肉の旨みだけで十分美味しいので、まずはそのままで半分ぐらい食べ、あとはソースを少しだけつけて食べるというのがいいのでは?
いや、本当~に美味しかった!
柚子コショウをのせた島豆腐は自宅でも作りたくなった一品。
オーナーシェフの小澤さんが見せてくださった、子牛の登記書?です。牛って、指紋ならぬ「鼻紋」で登録するんですね。勉強になりました。
というわけで、お腹もいっぱい!ご馳走様でした~!!
■ステーキ&レストラン パポイヤ
石垣市大川258 レオビル8階(沖縄ツーリスト、向かい)
TEL 0980-83-3706
翌日はやはり「リゾート・コンシェルジュ」に相談して、子どもも楽しめるという宮良川のカヌーへ。
今回参加したのは「みやら川観光エコステーション」の「のんびり体験コース(3時間)」。地元出身で国の天然記念物に指定される宮良川のマングローブを知り尽くしたベテランガイドと一緒にカヌーで上流へ。途中、干潟で上陸したり、植物、動物を観察したりしながら進みます。
真っ赤なリュウキュウアカショウビンが独特の鳴き声と共に目の前を飛んでいったり、オオゴマダラという優雅な飛び方をする蝶を目にすることもできました。小学生の自由研究にもピッタリな、「へ~なるほど~」と、うなる話もたくさん聞けます。
幼児は大人と同乗できるので3歳から参加可能。小学生以上で体力的に大丈夫そうなら1人で乗ることもでき、 子供用のパドルも用意してもらえます。初心者でもまったく問題ありません!
他にも、「リゾート・コンシェルジュ」に教えていただいた「パンナ岳」にも足を運びました。車なら市街地からもそんなに遠くないのに、石垣島を一望できる絶景が見られました。今回宿泊していた「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」の建物も見えています。
夕方だったのでサンセットもきれいに見られました。竹富島も見えています(下の写真右)。こうしてみると、思ったより近いんですね。
というわけで、あっという間に終わってしまった石垣滞在でしたが、楽しかった~!
≪お・ま・け≫
帰りになぜかいつも手が出てしまう空弁がこれ。そんなに美味しいの?と聞かれると
まぁ、そういうわけでもないのですが(苦笑)最後に沖縄料理をもう一度!という未練
でしょうか。また沖縄に来れますように。そんな願いと共にゆっくり味わうのでした!
沖縄の空弁「うちなー御膳」(1,050円)
■ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(オフィシャルサイト)
※子連れ旅行アドバイザー 小暮祥子の「Travel with kids」 Copyright © since2009 Yoshiko Kogure. All Rights Reserved.
〔※旅行ジャーナリスト/厚生労働省認定温泉入浴指導員/温泉ソムリエ〕
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